刑部 正人さん

吉田のうどんを日本一に

 「麺‘ズ富士山」は、オープンしてから11年目になります。「吉田のうどん」は昔から伝わる富士吉田市の食文化なので、それを全国に発信していきたいと考えていました。富士山が世界文化遺産に認められた今、日本だけでなく外国からも沢山の方が訪れるようになっています。しかし、讃岐うどんと比較すると知名度は雲泥の差です。簡単ではないですが、これからも頑張っていきたいと思います。

 とはいえ、この店だけでPRするには限界があります。そこで、うちは様々なイベントに参加し「吉田のうどん」の名前を出すようにしています。大したことではないですけど、イベントに出店していれば、多くの人の目に触れる機会があります。しかし、イベントは手間がかかる割に、利益もほとんど出ないので、商売的には厳しいですよ。天気が悪い日なんかは、100パーセント赤字ですからね。でも、目的が広報活動なのでそこは割り切っています。とはいえ、辞めようかと考えることはありますけどね。

 その他にも、吉田のうどんの「カップうどん」開発も行っています。発売当初は色々大変でしたが、今では全国的にコンビニエンスストアで取り扱ってくれるようになりました。時間はかかりましたが、確かな手応えを感じています。その他にも、河口湖駅の天ぷら屋や、水道橋の食堂とも連携して「吉田のうどん」を提供できるようにしています。また、ちょっと変わった企画として、当店では「吉田のうどん」の食べ放題もはじめました。一見不思議な感じがすると思いますが、ユニークな取り組みを行うことで、様々なメディアへの情報発信につながればと考えています。

 ひばりが丘高校うどん部は、本当によく頑張っていると思います。ホームページにしてもフリーペーパーにしても、大人顔負けの活動をしていると思います。実際、このフリーペーパーを求めて沢山のお客さんが来ていますしね。難しいとは思いますが、これを維持し、継続していくことが大事だと思います。「継続は力なり」です。今後、機会があったら一緒に活動してみるのもおもしろいかもしれませんね。頑張って下さい。