佐々木 友美子さん

ハタジョでタイカレー

 私は、現在織物会社で働いています。出身は宮城県です。宮城は、織物の産地ではありませんが、小さい頃から布を使って友達に服を作ったりするのが好きで、将来こういう仕事に就きたいなと漠然と考えていました。しかし、服飾の学校に行くことについて親があんまり賛成してくれなかったので、代わりに国際関係の勉強をしてみようと考え、その流れで4年間タイに行くことになりました。そこで、現在の趣味にも繋がるタイ料理にはまったんですけど。それから、日本に戻ってくると、今度は自分の夢を叶えたいと考えるようになり、東京で服飾の勉強をすることにしました。そんな時、たまたま友達と渋谷のヒカリエへ行った時、富士吉田の「ハタオリトラベル」の催事が行われていました。そこで、今の会社の社長と出会い、そのまま会社に就職が決まりました。

 それから山梨で働くことになりましたが、ある日急にタイ料理が食べたくなったんですよ。しかし、近くにタイ料理の店が全然なくて、どうしようかなーと悩んでいました。「ないなら自分で作ればいいや!」と考え、それがどんどん発展して最近では「リトルロボット」や「富士山マーケット」などのイベントに出店するようになりました。山梨県は地元ではありませんが、何かをやりたいと思った時には協力してくれる人たちが沢山います。しかも、すぐに始められるところがとても魅力です。気軽に場所を提供してくれたり、イベントに声をかけてくれたり、こういう環境が揃っている富士吉田市は素晴らしいですね。

 自分が郡内織物に携わるようになってから、様々な産地の織物に触れる機会が増えました。そこでいつも感じるのは、郡内織物の品質の高さです。客観的に考えても、他の産地の織物よりも優れています。実際、ミラノの展示会では山梨産の織物が大人気で、注文が殺到していました。ちょっと話は変わりますが、最近では、ハタジョ(織物関連の女の子たち)がたくさん集まって、独自の活動をするようになってきました。将来的に、自分たちが作ったオリジナル商品などを販売できる場所が増えたらいいなと思っています。また、現在取り組んでいる織物を使ったワークショップが好評なので、もっと充実した内容にして継続していきたいですね。

 今後機会があれば、タイ料理と吉田のうどんをコラボさせたりするも面白いかもしれませんね。トッピングにひき肉をのせたり、レモンを絞ったりした「トムヤムうどん」なんて美味しそうな気がします。これからも、お互いに頑張りましょう。